就職活動中の悩み
「どんな仕事が向いているのか、合っているのかわからない」
大学4年生になる少し前。周りの友達が黙々と就職活動をしている中で、私自身は就活に対 して真面目にやる気が起きませんでした。理系の大学ということもあって就職率は90%を 超えており、みんな何かしらの職につくということが当たり前な空気がありました。 そんな状況でやる気が起きなかったのは、私自身がどんな仕事が向いているのか、何がやり たいのか自分でも分かっていなかったことが原因だったと思います。 特に、就活セミナーでよくある自己分析というものが苦手だった気がします。何者かになり たいという思いだけがある状態で、フラフラと過ごす日々が続いていました。 就職活動についてもさることながら、大学を卒業するための卒論を書くという大きなミッ ションもあり、一旦卒論の方にシフトすることにしました。1年ほどかけてデータを集める 中で、なんとなく研究活動が楽しいかもなと思うことが多くなり、ますます就職活動という ものから遠ざかっている気がしていました。そして、自分自身の行動に対して気持ちが前向 きになれないまま大学4年の春を迎えました。
解決策
「何かを好きになる時間を作る」
フラフラと過ごしながらも、何かしらヒントを得ようと自分なりに考えた結果、今現在大学 でやっている研究を大学院に行って続けてみようと思い立ちました。現状で上手くいってい るものに一旦投資してみようという気持ちと、研究室の仲間やゼミの教授と協力してプロ ジェクトを進めていくということの面白さが、その時の自分にとって原動力になっていまし た。 大学院に入り研究を進めていく中で、新しい人との出会いがあったり、どうにも悩ましい課 題にぶち当たったり、自分でコントロールしていくことの楽しさやむずかしさを感じ、自分 の中でも良い意味で流れが変わっていたような気がしました。 就職活動もぼちぼち再開しようかと思っていた矢先、研究で関わった方が主催するイベント で自分の店を出店することになり、モノを売る楽しさを知りました。その時の経験が積み重 なって、自分の好きなことや方向性に自身が持てるようになり、少しずつ動き出して行きま した。 その結果、これまで学んできたことを活かしながら、人との出会いや商売をする面白さを得 られるようなことがやりたいのかもしれないと気づき、これを軸に就職活動をしていこうと 思いました。商社業界やエネルギー業界を調べていく中で、G&ECOと出会い、今に至りま す。 就職に対する不安や葛藤は、誰もが経験するものだと思います。しかし、その中身や判断基 準は人それぞれで、「正解はない」というのが最も難しいところです。終わった後にしか分 からないこともたくさんあります。 根本的に悩んでしまったり分からなくなった時は、色んな事に挑戦したり見つめなおしたり する時間をつくって、何かを好きになるきっかけを生みだすことが大事だと私は思います。